週末コンサルのブログ

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M&Aってよく聞くけど、素人でもできるの?

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M&Aという言葉の響きのカッコ良さを感じていた時代も遠い昔に感じる今日この頃。

さて、ここ数年、巷でM&Aという言葉を聞く機会が増えてきているように感じます。ただ、世の中の多くの方々にとって、実務として、M&Aを経験することは生涯で一度もないでしょう。そこで今日は、素人でもM&Aができるのか、考えてみようと思います。

そもそも、M&Aって何のこと?

当たり前のように言っていますが、そもそもM&Aとは何のことでしょうか?専門的なことを話し出すとキリがないので、今回は超簡略化して説明してみます。

M&AとはMerger & Acquisitionの略で、Merger = 合併Acquisition = 買収を指します。

合併・買収とはそれぞれ下記を意味します。

  • 合併:2つ以上の会社が1つになる
  • 買収:ある会社が別の会社を買うこと

じゃあ、会社を買うってどういうこと?

会社を買ったり、一緒になることがM&Aだと分かった所で、そもそも会社を買うというのはどういうことなのでしょうか?

超簡単に言うと、

会社を買う = 会社の全ての株式を買う

です。

日常的に言う「会社」という単語は、基本的に「株式会社」を指す場合が多いと思いますので、上記の理解で基本的に問題ありません。

株式の全てだけでなく一部を買うことや会社丸ごとでなく、会社の一部事業を切り出して買うことも一般にM&Aと言われますが、細かいことは気にしない事にしましょう。

「会社の株式」とか「全ての株式」って何?

「会社を買う」=「会社の株式を全て(100%)買う」とざっくり理解した所で、そもそも、会社の株式って何やねん、とか、100%取得するってどういう事やねん、という方は具体的な例をもとに、ステップに分けて考えてみましょう

Step1:
創業者A社長がXYZ株式会社を立ち上げる

株式会社を立ち上げるには元手となる資本金が必要になります。そこで、創業者であるA社長は元手となるお金として、200万円をXYZ株式会社に出資する代わりにXYZ株式会社の株式を200株を取得しました。

この時点では株式を所有する人(=株主)はA社長のみなので、A社長がXYZ株式会社の100%を所有している事になります。

Step2:
創業者の友人BさんがXYZ株式会社に出資

企業が成長してきて、成長資金が必要になったA社長は、友人のBさんに出資をするように頼みました。古くからの友人であるBさんは50万円を出資する事に決めて、その代わりに会社の株式を50株取得しました。

この時点で、株主はA社長とBさんの2名となり、それぞれの保有比率は下記です。

  • A社長
    → 保有株式: 200株
    保有割合: 80% = 200 ÷ (200+50) 
  • Bさん
    → 保有株式: 50株
    保有割合: 20% = 50 ÷ (200+50)

Step3:
A社長が知人C氏に自分の株式を売却

さらに時が経ち、知人のC氏がA社長に株式を売ってくれないかと提案をしてきました。交渉の末、A社長は知人C氏に保有する全株式(200株)の内、25株を40万円で売却する事に決めました。

この時点で、株主はA社長、友人のBさん、知人のC氏の3名となりました。

  • A社長
    → 保有株式: 125株
    保有割合: 50% = 125 ÷ 250 
  • Bさん
    → 保有株式: 50株
    保有割合: 20% = 50 ÷ 250
  • C氏
    → 保有株式: 25株
    保有割合: 10% = 25 ÷ 250

このように会社が成長するにつれて、会社の株式は「散っていく」事も多かったりします。例えば、皆さんご存じのトヨタ自動車株式会社の株主数は、2018年3月31日時点で632,418名になっています。

会社を買う=会社の株式を100%取得する、なので、上記の例で言えば、A社長、Bさん、C氏が持つ株式を全て買い取る事で、XYZ株式会社の買収(M&A)が成立する事になります。

素人でもM&Aはできるのか?

さて、本題ですが、素人でもM&A、つまり、会社の株式を買うことは出来るのでしょうか?先に答えを言ってしまうと、

理論上は出来るが、専門家の助けがないとかなり厳しい

という感じかと思います。

正直、一部の天才にしかできないような難しい類の事でもなければ、国家資格がないとできない事でもありません。なぜなら、株式という「もの」を現金で「買う」だけなので、極論、リンゴを現金で買うのと変わらないからです。

ただ、それなりに煩雑な手順があったり、調べておくべき情報が多かったり、知っておくべき専門知識が幅広かったりするので、一度もM&Aをかじったことがない方からすると少し難しいかもしれません。

実際、大企業同士のM&Aは投資銀行、コンサル会社、会計事務所、法律事務所など、数十名単位の関係者を巻き込んで進めることが一般的ですので、素人が一人でやるのが難しいというのは当たり前っちゃ当たり前ですね・・・

それでは!

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